京都の鞍馬口。
街のまんなか。暗いお寺の中に勝手に入って
ずんずんずんずん進んでいくと
下界とは隔絶された光り輝く庭園と寺院が出現します。
ここは寺でありながら料理屋。
まー誰も知りません。
最近できた雑誌に載ってるタイプの店ではなく
由緒正しき黄檗宗の寺院でいただく普茶料理。
そうあの中国っぽいのに菊花紋がついてる不思議なお寺でいただく
精進料理のフルコース。
正直ワタシもココのことは最近まで知りませんでした。
ほんの100m西で1年間も働いていたのにです。
たしかに精進料理は知人との情報交換にはまずのぼらない。ランチで行くわけもなく。
しかも普茶料理なら普通は本山の萬福寺。宇治に行きますから。
歴史の話を聞きながら一品ずつ供されるモドキの料理。
料理の技法。現代の懐石作法とは異なる中国明の時代や
江戸初期からの伝統に基づいたあれこれ。
微妙な差が楽しく美味しい。
すっかり旅行気分。ここはどこ。家の近所やん。
しかも精進料理。カラダにいい。今日は法事でした。
亡き人たちも連れてきたかった秘密の料理屋です。