400年続く奈良最古の銘菓。
郡山の街中にポツンと一軒だけ生き残った時代錯誤。御菓子司。
はたしてその菓子は
それほどに旨いのか。
わりといい。
すこし小さい。けれどこれぐらいもいい。
きな粉もいい。
少量の粒餡が口の中でほどける。
品がいい。他と少しだけ違う。
菊屋の御城之口餅。
豊臣秀長が兄の豊臣秀吉を茶会に招く際に「珍しい菓子」をと
初代菊屋治兵衛に命じてつくらせた逸品。
献上した菓子を秀吉が気に入り「鶯餅」の名を拝領。
これが全国の鶯餅の原型なのだそうです。
少し秀でる。
すべからくソコがポイント。
ずば抜けるでは他と比べられず短命で終わる。
あえてどこかを控えることで他とは異なる特徴をつくり、
後は手を抜かず基本通りに最良を突き詰めて
少し秀でる。
商品企画の基本通りの成功例。400年モノのチカラ。実に清しく端正、
機会があったら人にあげたくなる
ほんものの銘菓でした。