海一列目のAtelier日記 by Ikeda Art Planet

京都のプロダクトデザイン事務所「イケダアートプラネット」1999年 四条烏丸。2011年 平安神宮横の「町家Atelier」をへて2023年11月 京都府久美浜町「海のAtelier」に移転。このHPは当社の本業とは別〈海辺に家を建てて移住しちゃった京都人の日記〉波打ち際のアトリエからこっそり更新中。

あらためて夏子の酒を。

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ツマとテレビ鑑賞。

 

 

 

画面には川中島の『幻舞』が。川中島はたしか女性杜氏の酒蔵。

ワタシが「夏子の酒やね」と言ったら

ツマに「夏子って誰」と返され説明するとゲンナリ

「漫画の話をされても現実の話かなんなのかさっぱりわからない」と

とどめを刺されたわけです。

 

 

ふつうワタシたちの年代なら

一般常識の範疇ですよね。社会現象。マンガとかじゃなく。

あらためて概略だけ説明を。

 

 

夏子の酒は1988年から1991年まで青年誌のモーニングに掲載されました。

造り酒屋を舞台にして酒米を題材に日本の米作り・農業問題を取り上げた社会派漫画。

多くの日本人が日本酒のことを正しく知った〈最初のきっかけ〉で

当時話題になりテレビドラマ化もされました。主演は和久井映見と中井貴一。

安酒中心からがらり変わった現在の日本酒の潮流はココにあるといえます。

男だけが許された酒造りに初の女性杜氏登場というのは新潟の久須美酒造がモデル。

幻の酒米「龍錦」は「亀の尾」がモデル。

 

 

戦後ダメになって廃れた〈日本酒〉をここまで復活させたのは夏子の酒世代。

十四代だ愛山だというのなら

夏子の酒はまさにバイブル。

真摯にうけとめていただきたいわけです。