フランスで発刊されている日本特集の専門誌。TEMPURA。
かの地では売れてるみたい。
西洋人のイメージする日本人感はステレオタイプ。
アジア辺境の地の国民は同質的で画一的だと思われてきましたが、
我々からすると反対に米国や西洋人のほうがよほど一元的に見えます。
過去の事象から現状を特定的に認識する〈西洋思考〉と
包括的な現状から大局を受け入れる〈東洋思考〉は鏡の表裏。
互いをかんたんに比べるのは難しい。
西洋人のだれかが最初に作ったアジアの日本人イメージはかなり強固で
実体が見えにくかったからこそ
ガラパゴスな日本の〈思想〉と〈情報〉が
いまなお新鮮に受け止められるわけです。
世界が同じ問題に直面するボーダレスな現代。
ヒントは他者との差異の中に。
この雑誌はアホみたいな名前ですが内容は硬派です。