海一列目のAtelier日記 by Ikeda Art Planet

京都のプロダクトデザイン事務所「イケダアートプラネット」1999年 四条烏丸。2011年 平安神宮横の「町家Atelier」をへて2023年11月 京都府久美浜町「海のAtelier」に移転。このHPは当社の本業とは別〈海辺に家を建てて移住しちゃった京都人の日記〉波打ち際のアトリエからこっそり更新中。

〈ちょっとずつ〉変わってる。



 

一年。三年。店舗もひとの流れも変わりますが四十年前からたいして変わってないようにも見える。

変わってないと見せかけて変える。

変わるために変わらないことに気を配る。

それが伝統の育て方。

 

 

 

100年だ300年だといいながら

名物や伝統はだいたい5年でできあがり。

5年前の仕込みで上手く発酵したものだけが

昔からの伝統に昇格し

10代の子供たちにはソレが100年前からのモノに見えて後々まで語られる。

伝統の継承とは世代毎ではなく

5年刻みなのだとワタシは思います。

 

 

 

若者がいいと思うものがこれからの伝統だとすれば

10年後に語られる伝統はまだ生まれていないかもしれない。

伝統と流行はたいして違いが無いのでした。

〈ちょっとずつ〉と〈ちょっとづつ〉は時代によって使い分けられましたが

今はどちらも正しい日本語。

伝統も流行も繰り返してゆくのでした。