一年。三年。店舗もひとの流れも変わりますが四十年前からたいして変わってないようにも見える。
変わってないと見せかけて変える。
変わるために変わらないことに気を配る。
それが伝統の育て方。
100年だ300年だといいながら
名物や伝統はだいたい5年でできあがり。
5年前の仕込みで上手く発酵したものだけが
昔からの伝統に昇格し
10代の子供たちにはソレが100年前からのモノに見えて後々まで語られる。
伝統の継承とは世代毎ではなく
5年刻みなのだとワタシは思います。
若者がいいと思うものがこれからの伝統だとすれば
10年後に語られる伝統はまだ生まれていないかもしれない。
伝統と流行はたいして違いが無いのでした。
〈ちょっとずつ〉と〈ちょっとづつ〉は時代によって使い分けられましたが
今はどちらも正しい日本語。
伝統も流行も繰り返してゆくのでした。