海一列目のAtelier日記 by Ikeda Art Planet

京都のプロダクトデザイン事務所「イケダアートプラネット」1999年 四条烏丸。2011年 平安神宮横の「町家Atelier」をへて2023年11月 京都府久美浜町「海のAtelier」に移転。このHPは当社の本業とは別〈海辺に家を建てて移住しちゃった京都人の日記〉波打ち際のアトリエからこっそり更新中。

補色あるいは反対色を用いる意義。

 

 

こいつらデザインの双子。

 

 

我が家の定番ストック品「味付けのりと珈琲フィルター」が

〈赤と緑〉おなじ配色であったことに今更ながら気づいたのでした。

 

 

 

赤と緑は補色の関係。

昔はチラシなど写真の色味が再現できる最小限の2色刷りとして

定番の配色でした。〈オレンジと青〉もそーでしたね。

80年代までは断れないチラシの依頼もありイヤイヤでしたがやってました。

そー言う時代に誕生した商品パッケージに

〈赤と緑〉の配色が多いのは自明の理。

偶然ではないわけです。

 

 

ゴッホフェルメールの〈黄色と青〉も反対色。

絵画におけるインパクトの源泉は色彩の対比ではありますが

世の中に〈黄色と青〉作品のなんと多いことか。

 

 

逆に商品デザインで〈黄色と青〉は乱用してはいけない配色。

高級品にしか似合いません。安価な商品はまったく安っぽくなります。

ワタシは〈金と青〉の配色が好きなので

高価格帯のデザイン依頼では必ず1案アレンジして創ります。

 

 

同系色だけってつまんないのですよ。

同系色だけなのにイイな。と思ってよくよく見ると

隠し味に反対色が仕込まれてたりするので

ご同輩の方々よくわかってらっしゃる。日々勉強になります。