Atelier日記 by Ikeda Art Planet

京都のプロダクトデザイン事務所「イケダアートプラネット」2011年11月1日 四条烏丸から平安神宮のよこ・大正後期築の町家「京町家@Atelier」に移転しました。このHPは「和」のしつらえや提案「日本的なモノ」を求められる当社の本業とは別〈ありふれた日々〉のあれやこれや。京都・岡崎のちょっと有名な古民家地区から京都暮らしの熱量をこっそり更新中。

さいごに丹後の宮津でピンと出した。

 

〈ただ泊まっていただけ。なんにも観てないやん〉

1年お世話になった

宮津市の常宿ホテルともお別れなので

はじめて周辺を散策しました。ほんとにはじめて。

 

 

 

「二度と行こまい丹後の宮津 縞の財布が空となる 丹後の宮津でピンと出した」

 

 

 

コレが宮津節。さいごのフレーズぐらいは年配の人なら聞いたことがあるはず。

「丹後の宮津」といえば北前船の主要な港町。

金と人が集まり芸妓が踊って連日の大盤振る舞い。

京都と全国を結んだ巨万の富の集積所で

鉄道以前の江戸時代まで豪商たちがガンガン儲かっていた日本有数の要所だったわけです。

 

 

それがいまではギリギリ財政破産都市として全国トップを独走中。

京都の宮津市といえば観光名所の天橋立。ただ京都市民でもソレぐらいしか…思いつかない。

水道料金もとなりの京丹後市のちょうど2倍。

なかなか現実はシビアです。

 

 

財をなした過去の痕跡をたどりつつ

海と山と町を眺める。

いまでもいい物があったりしてなかなか風情のあるところ。

京都市もギリギリ破産都市でアウト寸前。

水道料金2倍は他人事とは思えない。

とりあえず京丹後市はセーフなのでいいのですが。