偶然に見える事柄まで
すべては計画した結果。出来上がりはとうぜん予定の通り。
なので〈創造主〉は創ったものに感動できない。
この40年。モノを創ることを生業として計画と結果をくり返し
冷静に完璧に仕立ててきました。
ワレワレの手をはなれると工場で大量生産され〈できあがったモノ〉は消費者のもとへ。
感動するのは
〈できあがったモノ〉を人が使って喜んでくれたときだけ。
熟練するほどに機能・美しさ・感動は作為的に造るものなのだと知り
自分だけではもう単純に感動できないわけです。
数百万個の案件でもそう。どこか麻痺しておりました。
またそーでなければ冷静に仕事なんてできないので。
好奇心や向上心は原動力なので枯れることはありませんが
感動は代償で薄らいでいきます。
この40年すべてがそーだったのですが…ワタシは一線から引退。
そして今回だけはいままでと違う「自宅」の建設。
いつものように
寸ぷん違わぬ計画した通りの結果なのですが〈できあがったモノ〉には感情ダダもれ。
一世一代の大勝負だったんですね。
めっちゃ負荷がかかっていたよーです。
なんにもないところに想ったとおりのモノが出来たー。
こりゃー神の御業ですやん。
この感覚。40年ぶりです。