正直にいうと
ワタシはずーっと“前菜だけ”でいい
イタリアンでも和食でも
フレンチでも中華でも
間延びするコースより“手に入った前菜”を食い尽くすのがいい
この店のオープニングは名物
“一汁二菜”
前菜・お椀・お造り
全員承知の本日のオススメ
確かな経歴をもつ少々毒のある店主渾身の旬の料理を
ストライクゾーンにいきなり全力5球投げ込まれるエグい快感
もう一度味わいたく
また来てしまいました
高辻通りに面したふつーのマンションに入り
静寂のなか1階奥の“全くふつーの扉”を勇気を振り絞って開ける行為
一転中は薄暗く“予約客で満席”
扉を開けた者への排他的なオーラは秘密クラブ
いきなり誰もが
美食の快感にくらくらするのが住宅地の奥というのも不可思議
そしていきなり扉を開けた無粋者をつめたく眺めるワタシがいた
京都の隠れ家はいつまでも隠れ家のままで
また隠れにまいります