しばらく東京ですごしていて
水辺の自宅に帰ってくると
あらためて〈水空間〉がもたらすエネルギーを感じます
現代人の普通の暮らしっていうのは
そもそも人間には不自然で不向きな状態なのではないか
人間だって動物で
大半が水でできたフツーの生物
進化のなかで獲得した社会性や連帯感も
現代では希薄になり逆に孤独感だけがのこる
ストレスを対価に変えて人工物の中で暮らすのは
フツーではない
そんな人間世界の境界のひとつが
水辺なのではないか
安定した自然世界と接する境界で
カラダの中の装置がカチッと作動して
防衛機制のバグがリセットされるのではないかと思うのです
たんに癒やしとかリラックスとかの話ではなく
もちろん宗教の話でもない
そー思えるエネルギーがここにあるのは事実だから
誰でも水辺に来ると
心静かに眺め佇む
“自然回帰”ってそーいうことだと思います