実はワガヤの正面 幅16m
一階の東側には窓がありません
午前中の一階は地下の暗さ
そこに二階の吹き抜けから
朝の光線が一筋差し込むように調整しています
設計時のテーマは
二階は全方向眺望の〈天上の世界〉で 一階はそこへいたる通路〈洞窟の世界〉
どの部屋からも西側が全面ガラスでオーシャンビューなのですが
一階と二階では明暗の対比
見え方が全く異なります
人間は光を見るのと同時に影を見ている
モノクロ写真の白を最高に引き立たせるには最高の黒が必要
この理屈で
二階の“白の世界”を引き立てるため 一階は天井まで濃色“黒の世界”なのでした
想定外にヨカッタのは一階が涼しいこと
日差しをコントロールするのは
有効です