海一列目のAtelier日記 by Ikeda Art Planet

京都のプロダクトデザイン事務所「イケダアートプラネット」1999年 四条烏丸。2011年 平安神宮横の「町家Atelier」をへて2023年11月 京都府久美浜町「海のAtelier」に移転。このHPは当社の本業とは別〈海辺に家を建てて移住しちゃった京都人の日記〉波打ち際のアトリエからこっそり更新中。

竹富島は夢の島。

 

 

 

竹富島はたしかによかった。けれど

コレはこの島の今ではなく過去の姿。

この島の未来は見えない。個々が現在の暮らしを犠牲にして過去だけを見せている。

住民はそれでいいのか。平穏に住む気は無いのか。いったいだれが得をしているのか。

結局みんなが損してる。

本物なのに偽物になっていく安価な観光地。

人工330人のちいさな島に毎日1300人の観光客がガヤガヤ船で上陸。

全員が2000円の水牛車にワイワイ乗ってから

2000円のレンタサイクルを借りてガンガン島中を徘徊する。

どこも観光客だらけ。ちいさな島にプライベートはない。

公然の見せ物はのぞき込める集落の民家。

…この島の人々は諦めと開き直りがないと住めないはず。

住み続けたい故郷はこんな島では無いでしょう。

京都に住んでいても感じることですが

ココはあまりに酷すぎます。

その割にはお金は地元に落ちていないはず。

 

 

 

 

たとえば島民の行き来は別として

1日の観光客を早朝の1船100人のみに制限。

入島料を20000円にする。

竹富島は計画的に保全された観光特区に。

帰りは次の朝の1船だけ。宿泊ありきで保全された竹富のBestを体験させる。

ひと家族最低20万円から。特別な島だからこそ稀少な体験を。

イクラスの観光地に転化させて環境を維持しないと

本物の夢の島になっちゃいます。

幸せに暮らせるならここは天国。でも島民がそう思えないなら地獄かも。

ほんとにいい島なんですから

もったいない。