Atelier日記 by Ikeda Art Planet

京都のプロダクトデザイン事務所「イケダアートプラネット」2011年11月1日 四条烏丸から平安神宮のよこ・大正後期築の町家「京町家@Atelier」に移転しました。このHPは「和」のしつらえや提案「日本的なモノ」を求められる当社の本業とは別〈ありふれた日々〉のあれやこれや。京都・岡崎のちょっと有名な古民家地区から京都暮らしの熱量をこっそり更新中。

やはりSONYは家電メーカーではなかった。



 

〈39年前に買ったらしいNationalという謎のメーカーのガス炊飯器がまったく壊れない。

しかも最新型炊飯器より米が美味く炊ける〉

 

 

これは松下電工を知らない世代のPanasonicの都市伝説。

そして〈保証期限終了の翌日にタイマーが作動して壊れる〉これがソニータイマーSONYの都市伝説。

ならばSONYPanasonicに劣るのか。

そーいうことじゃないのはご承知の通り。

ひさしぶりにSONY製品を買ったので

改めて感じたのでした。

SONYは家電メーカーではないということ。

もちろんイイ意味で。

 

 

音はソコソコでしたが

トータルでヨカッタ。

ワタシ的にChina物に僅差で勝った要因は

たしかにSONYらしさでした。

 

 

 

 

 

※ここからはワタシの覚え書き。

読まないでけっこうです。

 

 

創業者の盛田昭夫が言った言葉

〈映像と音の機器を扱うならコンテンツを扱わないとわからない〉は有名。

IPビジネスとM&A体質なのは昔からで

販売するモノは理想を実現させるための夢のツール。

当初からNationalの日本全国の生活を向上させる家電作りとは異なるわけです。

 

 

日本企業の技術力イメージランキングはいまだSONYがトップ。

指標とされる国内特許出願件数のランキング1位はトヨタ。キャノン。Panasonicと続き

HITACHIが4位で家電メーカーは上位にランキング。

対して2023年のSONYは107位。ここがPanasonicや家電メーカーと異なるところ。

SONYトリニトロンデュポンのNyionやTeflon。GORE-TEXなどがいい例ですが

たんに特許を取得できても最大20年間の権利しかなく、

〈半永久的に認められる商標権〉と融合させ世間に伝えるのがSONYの上手なところ。

広く認知されることで〈権利の延命化〉が認められ続けるのでした。ナイキのAIRとかもそう。

特許の扱いとイメージ造りが日本でいちばんの企業がSONY

製品の出来は問題ですがビジョンは感じさせるわけです。

 

 

 

SONYSAMSUNGよりビジョンを感じさせるか。

TOYOTAはHYUNDAIよりモノ作りが上手いか。

今はそこが問題です。