海一列目のAtelier日記 by Ikeda Art Planet

京都のプロダクトデザイン事務所「イケダアートプラネット」1999年 四条烏丸。2011年 平安神宮横の「町家Atelier」をへて2023年11月 京都府久美浜町「海のAtelier」に移転。このHPは当社の本業とは別〈海辺に家を建てて移住しちゃった京都人の日記〉波打ち際のアトリエからこっそり更新中。

深淵への誘い。

f:id:ikedaartplanet:20200419181248j:plain

 



スピーカーを新調して思うところがあり「スピーカーの音色と特徴」について書きとめます。

 

 

 

その1。スピーカーは機械ではなく楽器。

スピーカーは千差万別。同じ音色は出ません。チェロとバイオリンほどには違いませんが、

音程は同じでもレディー・ガガとテイラー・スウィフト。プロと小学生ぐらいは差がでます。

新製品のスピーカー開発は通常数年から数十年かかるといわれており、

メーカーは専門の職人をかかえて経験値を蓄積「音色」を調律。個性を磨きます。

 

 

その2。音色は大別すると寒色系と暖色系にわけられる。

一般に英国ブランド系は寒色で「落ち着いた音色」米国ブランド系は暖色で「陽気で快活な感じ」

もちろん最近は複雑にまざりあい個性の勝負となっております。

そこで本題。

現在ワタシのメーンスピーカーはQUADの12L。これは生気の感じられる暖色系。

新調したWharfedaleのDiamond 220はどちらかというと寒色系。つまり違うタイプ。

たいていはQUADの12Lの方が値段相応に音色も表現力もランク上。なのですが得意分野が微妙に異なり、

たまに逆転現象を起こすわけです。

これがaudioマニアが地獄に落ちる要因。試聴と購入を繰り返し幾十のモノを所有する、

バカを生む原因なのでした。

 

 「Billy JoelのPiano Man」

 

ワタシのスピーカー試聴テスト用CD。

安いDiamond 220では「細かいリズムが理知的に響いてイイ感じ」でも、

信頼のQUAD 12Lでは「奇妙なリズムをご陽気にひびかすだけ」音楽として聴いていられない。

おおっ。これぞ逆転現象。

こんなにはっきりと差がでたのは初っ。

 

 

 

マニアの深淵をのぞいたようで背筋が寒くなったのでした。

 

 

 

 

15.1℃ *18時に計測。スマホアプリでは左京区 16℃。