スピーカーを新調して思うところがあり「スピーカーの音色と特徴」について書きとめます。
その1。スピーカーは機械ではなく楽器。
スピーカーは千差万別。同じ音色は出ません。チェロとバイオリンほどには違いませんが、
音程は同じでもレディー・ガガとテイラー・スウィフト。プロと小学生ぐらいは差がでます。
新製品のスピーカー開発は通常数年から数十年かかるといわれており、
メーカーは専門の職人をかかえて経験値を蓄積「音色」を調律。個性を磨きます。
その2。音色は大別すると寒色系と暖色系にわけられる。
一般に英国ブランド系は寒色で「落ち着いた音色」米国ブランド系は暖色で「陽気で快活な感じ」
もちろん最近は複雑にまざりあい個性の勝負となっております。
そこで本題。
現在ワタシのメーンスピーカーはQUADの12L。これは生気の感じられる暖色系。
新調したWharfedaleのDiamond 220はどちらかというと寒色系。つまり違うタイプ。
たいていはQUADの12Lの方が値段相応に音色も表現力もランク上。なのですが得意分野が微妙に異なり、
たまに逆転現象を起こすわけです。
これがaudioマニアが地獄に落ちる要因。試聴と購入を繰り返し幾十のモノを所有する、
バカを生む原因なのでした。
「Billy JoelのPiano Man」
ワタシのスピーカー試聴テスト用CD。
安いDiamond 220では「細かいリズムが理知的に響いてイイ感じ」でも、
信頼のQUAD 12Lでは「奇妙なリズムをご陽気にひびかすだけ」音楽として聴いていられない。
おおっ。これぞ逆転現象。
こんなにはっきりと差がでたのは初っ。
マニアの深淵をのぞいたようで背筋が寒くなったのでした。
15.1℃ *18時に計測。スマホアプリでは左京区 16℃。