Atelier日記 by Ikeda Art Planet

京都のプロダクトデザイン事務所「イケダアートプラネット」2011年11月1日 四条烏丸から平安神宮のよこ・大正後期築の町家「京町家@Atelier」に移転しました。このHPは「和」のしつらえや提案「日本的なモノ」を求められる当社の本業とは別〈ありふれた日々〉のあれやこれや。京都・岡崎のちょっと有名な古民家地区から京都暮らしの熱量をこっそり更新中。

二重門について。



上から東本願寺の御影堂門。

知恩院の三門。

南禅寺の三門。

 

 

 

コレが世にゆう「京都三大門」どれもが日本最大の国宝の門。

知らないひとはまずいない京都の名門。

人工を超えた〈神憑った建造物〉の最たるモノは

門の中の最高位〈二重門〉だとワタシは思うわけです。

全面二階ベランダ?からの眺めは絶妙な塩梅。

木造の重厚さと不安定さのバランスなんて〈結界〉そのもの。

人工と神懸かりの狭間かも。

 

 

 

現代の高層タワーの景色は

安全なガラス越しで飛行機の眺めにはやや劣る感じ。対して

南禅寺の三門は

いちばん人間が怖い高さで危険な手すり。感情をグランと揺さぶるわけです宗教建築なので。

その引き換えの開放感。解脱。異空間への山門。

 

 

 

絶景の建造物をつくるなら

ワタシは〈二重門〉のDNAを組み込みたい。

山門よりは海門がいいな。

思いはいろいろふくらみます。