海一列目のAtelier日記 by Ikeda Art Planet

京都のプロダクトデザイン事務所「イケダアートプラネット」1999年 四条烏丸。2011年 平安神宮横の「町家Atelier」をへて2023年11月 京都府久美浜町「海のAtelier」に移転。このHPは当社の本業とは別〈海辺に家を建てて移住しちゃった京都人の日記〉波打ち際のアトリエからこっそり更新中。

二重門について。



上から東本願寺の御影堂門。

知恩院の三門。

南禅寺の三門。

 

 

 

コレが世にゆう「京都三大門」どれもが日本最大の国宝の門。

知らないひとはまずいない京都の名門。

人工を超えた〈神憑った建造物〉の最たるモノは

門の中の最高位〈二重門〉だとワタシは思うわけです。

全面二階ベランダ?からの眺めは絶妙な塩梅。

木造の重厚さと不安定さのバランスなんて〈結界〉そのもの。

人工と神懸かりの狭間かも。

 

 

 

現代の高層タワーの景色は

安全なガラス越しで飛行機の眺めにはやや劣る感じ。対して

南禅寺の三門は

いちばん人間が怖い高さで危険な手すり。感情をグランと揺さぶるわけです宗教建築なので。

その引き換えの開放感。解脱。異空間への山門。

 

 

 

絶景の建造物をつくるなら

ワタシは〈二重門〉のDNAを組み込みたい。

山門よりは海門がいいな。

思いはいろいろふくらみます。