夜。そして朝。12年間住んできた岡崎界隈の街と家を眺める。
いまのワタシはホテルから見下ろすだけの旅人。
「こんなところに住んでいたんだ」
ぎゅうぎゅうと詰まって暮らしていた京都への違和感。
自分の中のスケールがたった2ヶ月で大きく変わったことへの気づき。
ワレワレはもはや"異邦人なのだ"と整理がつきました。
「もうなにものでもない」
京都人の呪縛とは呪いではなく
幼いころの自分がかけたたんなる縛りだったのか。
京都の中心核から遠ざかるほどに緩んでなくなる習慣と暗示。
ここ久美浜では粽も根引松も飾る家はなくいわれを知るひともいない。
いともかんたんに
開放されました。